2021/11/10 19:00

11月、アイラ島に来て半年が過ぎ、冬が訪れようとしていました。
アイラ島は蒸留所を訪ねるための観光資源が多くを占めているようで、夏には仕事が増えるので本土からも仕事をしに来るようですが、冬場は元々の島民でさえ本土に出稼ぎに出ていくというような流れがあるとのことでした。

夏場の仕事で働きに来ていた人達も1人2人と島を去り、私の働いているホテルの中でも出稼ぎ組では私が最後の1人でした。
そしてついにアイラを去る時が来ました。

ボウモアに住んでいた時の私の酒棚です。ボウモアにあるウィスキーをすごくそろえている小さな酒屋さんで、食費を削りビールも我慢しながら少しずつ集めました。もちろん出るまでに綺麗に飲み干しました。

ボウモア町のランドマーク、キラロウ教会です。珍しいく円筒形をしていて可愛らしいく『ラウンドチャーチ』と呼ばれているそうです。悪魔が潜む影を出来るだけ少なくするという意味で丸いユニークな形状をしているんだとか。

アイラスクエアの家には暖炉があり、火を焚くと本当に温かくなります。毎日使っていました。
アイラ島では牧の代わりに泥炭を燃やして香りを楽しみながらウィスキーを飲むということをしている人もいるそうですよ。

当時は日本から持ってきていた浴衣を着て寝ていましたので、雰囲気が物凄くアンマッチなのですがよくこんな感じでリビングでくつろぎました。

ブリッジェンドホテルの前のコンビニ(スパ)。こう見ると割と大きいですね。

そのよこはローンボウル場かな?イギリスには町中に時々ある地元に根付いたスポーツというか遊びをする場所ですね。

仕事も終盤、休みの日にホテルのカフェでイベントがあるからと誘われました。

最後に地元の方々と親しめてとてもうれしい会でした。アイリーン(白髪のバーレディ)ありがとう。

隣の家の奴が遊びに来て、酔っぱらって椅子を壊したこともありました。楽しかった。壊れた椅子は牧としてしっかりと使いました。

お嫌いな方はすみません。寝室で死闘を繰り広げたのちに、捕まえて外に出したネズミくん。
ほんとに苦労しました。寝てるとトコトコトコトコ音がして、朝にはお菓子がかじられてるんです。
映画みたいに毎日あの手この手で戦ってました。

浴衣は同居人のチェコ人がアイラを経つときにあげました。すごい喜んでテンション上がってました。空手の道着と勘違いしているみたいです。

一度副料理長のトーマスが家族のディナーに呼んでくれました。温かい家庭の料理に団欒、とても癒されました。

そして最後の日。包丁でこんなことしたら日本の厨房じゃ怒られますよ。ノリがいい人たちです。本当にありがとうございました。

短くも大変濃厚な期間でした。いろいろな人たちに助けられてよくしていただき、暖かさをいただきました。今でもアイラ島は私にとって第二の故郷です。いつの日かまたもどります。ありがとう。