2021/11/06 19:00

ブルックラディフェスではセルフ蒸留所見学でしたので、後日ツアーを受けにまた伺いました。

伝説の男ジム・マッキューワンが復活させたブルックラディ蒸溜所。彼は当時も島ではヒーローとされていて、蒸溜所自体も地元の方にとても愛されていました。ちなみにうちのホテルのレストランにも食事に来ていて、紹介されてお話しすることもできました。

ちょうどアイラに行った前の年に所有がレミーコアントロー社に変わり、雇用を増やしたことが地元に愛されている理由のようです。

早めについてしまったので、1杯試飲させていただきながら待ちました。
試飲用なんですかね、ラベルがすごい適当に貼られてます。

見学ツアーまずはモルトミルからです。ブランドのカラーに合わせたターコイズブルーの素敵な機械です。

新生ブルックラディはテロワール(ワイン用語で原料の生産地の土壌や畑を取り巻く自然環境要因などによる味わいのこと)の概念をスコッチに持ち込んだことで注目された蒸溜所で、19世紀から大麦など作っていなかったアイラ島の農家を説得して、アイラ産の大麦だけでつくるウィスキーもあります。

糖化槽も稼働中でした。大きな羽で拡販しています。

ブルックラディはフェノール値(主にピートによる香りの強さを表す)の違いによるクラシックラディ、ポートシャーロット、オクトモアの3タイプのシングルモルトウィスキーを出しています。

発酵槽はオレゴンパイン製で6基あります。発酵時間は72~110時間と、様々なタイプに合わせて仕込みを行ってるそうです。

これはウィスキーではなく、ジン『ザ・ボタニスト』を蒸留している蒸留器。その名もアグリーベティ。インヴァリーヴン蒸留所にあったローモンド・スチルという特殊な蒸留器を運び込みジン専用として使われています。

そして熟成庫ですね。うーん、いい香り。

ブリックラディの特徴は蒸留したニューメイクを加水せずに、そのまま樽詰めしていること。基本的には蒸留した後加水により適したアルコール度数に調整するものなのですが、『水を熟成させるつもりはない』というジムの意向によりこれをしていないんだとか。

最後はお楽しみのテイスティングタイムです。いろいろなタイプがあるのでより飲みわけが楽しいです。

このあと有料でオクトモアもいただきました。ちなみにオクトモアとはフェノール値の限界に挑んでいる遊び心ある超ヘビリーピーテッド シングルモルトです。この日は飲み過ぎですね。