2021/10/24 19:00

アイラ島の南側、ボウモアから南下していくとポートエレンという町があります。

その町に1825年にでき、何度も所有者を変えて1983年の5月に閉鎖された蒸留所がポートエレンです。
私の誕生年1983年は11の蒸留所が閉鎖したスコッチウイスキーにとって歴史的不況の年。変なご縁ですがそのようなことで勝手にすごく運命を感じているポートエレン蒸留所。

今はポットスチルも外されてウィスキーは造られていませんが、精麦部門は拡張されてモルトスターとなっています。
モルトスターというのは、他の蒸留所に麦芽を供給するために精麦を専門として行っているところです。

このポートエレン(日本語だとエリンと読む場合もあります)から東へ進む1本道。この道沿いにラフロイグ、ラガヴーリン、アードベッグとアイラ島を代表とする蒸留所が建ち並びます。

ちなみにボウモアからポートエレンへの1本道の風景はずっとこんな感じで、建物とかはほとんどありません。一度歩いて向かおうと思い無謀に歩きましたが2時間以上歩いても一向に景色が変わらず絶望しました。その時は夜も明ける前に出発したので車も通らず、その後やっと通った車にヒッチハイクして事なきを得ました。

ここらへん一帯はまさにそこらじゅうピート(泥炭)だそうです。ところどころに掘られた跡があり、アイラ島の蒸留所のウィスキー製造のためにこの辺からもピートを掘られています。

この道の途中にあるのがアイラ空港です。貧乏生活をしていた私には無縁の場所でしたが、皆様がアイラ島へ行かれることがあればこの空港を使うことになると思います。

到着しましたポートエレンです。
湾を囲むようにある街で、船もたくさんある港町です。

向こう岸に見えるのは湾の逆側です。ここからぐるっと道が周っております。
ここまでくるとボウモアとはまた違った雰囲気ですね。海沿いに芝生が引かれゆっくりすごせそうです。

ここは湾の中腹当たり、むこうに見えるのが先ほどいた場所。その奥にフェリーが見えますね。少し距離もあり本数は少ないですがここからも本土にわたることができます。

ボウモアがホームとなっていた私はなんかあまり落ち着けませんでしたww

この先にラフロイグがあります!ワクワクしますね。今後ご紹介してまいります。よろしくお願いいたします。