2021/10/07 17:00
長いようで短いようで長い数日間が過ぎ、新しい下宿先が決まり引っ越すことになりました。
副料理長のトーマスのお姉さんがハウスシェアで住んでいる家で1部屋空いているとのことで、そちらに引っ越すことになりました。
その家が、なんと、ボウモアです!!
マジですか?いいんですか⁈テンション爆上げで引っ越すことになりました。
引越しと言ってもスーツケース一つしかありませんので簡単なもので、車に乗せてもらい、いざボウモアへ!
連れていかれてまた本当にびっくり。ボウモア蒸溜所の目と鼻の先、1ブロック挟んで隣の道にある家でした。50mと離れてなかったと思います。
何よりいままでは、あれはあれでよかったのですが、田舎の牧場の中でしか生活してなかったので、ボウモアという大都市(かなり毒させてきましたw)に住めるという事実、アイラ島にキターという実感がようやくわいてきました。
また日が落ちてくると遊びではなく生活しているっていう実感も湧いてくるんですよね。
引越しもひと段落して、よるのボウモアをふらっと歩き出すと、すぐそこに蒸留所があり。またいい香りを漂わせてるんです。
毎日こんないい香りを嗅いで生活していいものでしょうか。
フロアモルティングしている精麦所が窓が開いていて、散歩しながらのぞき込めるんです。なんてことでしょう。
なかなか見ない夜のボウモア蒸溜所も素敵ですよね。何度歩いてもよかったですね。住む者の醍醐味です。
海沿いにあるボウモア蒸溜所の横には防波堤があり、そこでよく夜釣りを楽しみました。
結果ここでは何も釣れませんでしたが、こんな環境で糸を垂らすだけで幸せで一向に飽きませんでしたね。
なんたってそこにボウモアがあるのですから。
潮の香に混じったほのかなウィスキーの香を嗅ぎながら、この潮の香りがあのボウモアを育てるのかと思いをはせてまたキャスティング。
こんなに幸せな時間があっていいのでしょうか。大変贅沢な時間をボウモアでは過ごさせていただきました。
このボウモアのお家には2,3か月過ごしたかと思います。
この後の下宿先もいいのですが、ボウモアでも大変貴重な経験をさせていただき、アイラのシティボーイの生活を満喫させていただきました。
番外編:同居人
同居人はトーマスのお姉さんとペットのわんちゃん、そして頭はけしてよくはないけどもんのすごくいい奴、クリスです。
こんな写真しかなかったのでちょっと加工させていただきましたw
クリスもブリッジェンドホテルに働いているのですが、レストランではなくホテルの雑用的なことをしてたんだと思います。時々めっちゃ忙しいい時にはキッチンの洗い物だけお願いしていました。言葉もスコットランドなまりがひどく、アイラ島から出たことがないようなことを言っていました。
でもすごくいい人で、家で顔を合わせると、酒好きの私のことをよくわかっていて、飲もうと部屋に誘ってくれて、自分も稼ぎはよくないはずなのにお酒を出してくれました。正直とてもうれしかったのですが、このお酒にかなり苦労しましたww
クリスはビールが好きではなく、いつもウォッカのコーラ割を飲んでいたのですが、クリスの部屋にはだいたい何本かの口の空いたウォッカと、いつ開けたのかもわからない飲みかけの常温の気の抜けたコーラがありました。そして氷も使わず常温で気の抜けきったウォッカコークを振舞ってくれるんです。いやぁぁ、きつかった。
でも心の底からうれしかったよクリス。いつもありがとう!