2021/10/01 17:00

ようやくお酒の話をしたいと思います!

まずはブルックラディ蒸留所のお祭りです。

大変お恥ずかしながら、実は当時の僕はBruichladdichをあまり知りませんでした。見たことはあるくらいのレベルでしたので、職場の人にBruichladdichのフェスがあるから行くといいと言われましたが、スコットランドなまりのせいかわかりませんが何度聞いても聞き取れなかったのです。

日本語で言うとブルックラディですが、地元の発音でいうとBruichladdichはどちらかというとバカルディに聞こえます。本当です。最初なんの話をしているのかわからず、なにかバカルディ社(ラム酒の大手)の話なのかと思いました。よくよく聞くと蒸留所があると。アイラに?バカルディの?ほんと?って感じで半信半疑のまま、仕事の休みをもらい連れて行ってもらいました。

現場に着くとすごい人!本当に蒸留所のフェスがあるんだ!すごいタイミングで連れてきてもらったものだと驚きました。
そして蒸留所の看板を見てようやくブルックラディの蒸留所だと理解しました。しかし本当にお恥ずかしながらBruichladdichの読み方をまだ知らなかったため、私は本場の発音で覚えてしまいました。のちに日本に帰って来てから、伝わらないしカタカナの読み方もわからないしで苦労しました。未だにカタカナで覚えられないので今回も調べながら『ブルックラディ』と書きましたww

蒸溜所についていきなり、この写真わかりますかね。蒸留器のネックの先から脚(長靴)が出ています。さっそく島民のユーモアに楽しい気分になりますね。

いやぁぁ、天気もいいし、海の目の前なので潮風とウィスキーの香りのする中のこの風景。ウィスキー好きとしては本当に幸せでした。

とりあえず列に並んでいると、並んでいる間も楽しんでと、Bruichladdichをサービスで持ってきてくれるのです!

この状況下で飲めるなんて最高でした。
しかも連れて行ってくれた方は車なので、私の分もどうぞってくれました。
2杯目!まだ始まる前なのにこれで帰ってもいいくらいの幸せ。

時間が来ましてようやく中に入れます。たしか招待券のようなものを持っていたようで、私の分も出していただいたのだと思います。引き換えに中でウィスキーなどと交換できるチケットを何枚かもらえるのですが、それも2人分いただいてしまいました。

ブルックラディ蒸留所は門を入ると広間があり、広間を囲うように建物がありました。左手蒸留器の入った建物があり、そこは見学自由にでき、広間にはアイラ島の名産品の食べ物やお土産などの出店が並びます。広場右手はライブ会場になっており、コンサートやダンスなどを披露していました。そしてその奥にはブルックラディ蒸留所の製品をチケットで飲める場所もあります。

アイラフェスの様子を写真を交え、少しでも楽しさをお裾分けできたらいいなと思います。

それではウィスキー製造工程を見ていきましょう。本当にコレ自由に歩いて見ていいんです。日本では信じられませんね。
まずはマッシュタン(糖化槽)です。糖化は適度な大きさに粉砕された麦芽と温水を混ぜ合せ麦汁を採取することで行っていきます。
これは麦汁を落とした状態ですかね。荒めに粉砕した部分がフィルターの役目をして濾過していくんですね。
蒸気が上がってますね。麦芽の香りが沸き立っておりました。

これはウォッシュバック(発酵槽)です。麦汁を冷却した後、酵母の作用によるアルコール発酵を行い、発酵液であるウォッシュ(モロミ)に変える工程です。 木桶発酵槽は乳酸菌の繁殖が盛んになり独特の風味を与えるそうです。

そして蒸留所の目玉といえばこの蒸留器。発酵したいわば醸造酒の状態のモロミを蒸留工程にてアルコール度数を上げていく場所です。
能書きはともかく、かっこいいですよね。ここでウィスキーが誕生していくのかと考えるとワクワクが止まりません。

ブルックラディは瓶詰めもここで行っているんですね。働いている人がいたので入っていいものかと緊張しましたが。まぁ、お祭り中ですもんね。作業はしていませんでした。

フェスには島の子供たちも遊びに来ます。フォークリフトに乗って運転手気分。懐の広いアイラ島民は勝手に乗っても怒ったりしません。

お土産屋さんは大混雑!このお祭り限定で売り出すウィスキーを我先にと買い求めています。ほんと皆さん好きなんですね。
貴重なボトルがこんなにたくさん。当時貧乏生活をしていた私には購入できませんでした。残念!今だったら買いまくりたいです。

アイラ島は牡蠣も採れるので、やはりウィスキーと言えば牡蠣、牡蠣屋さんも来てました。オイスターバー出身の私にとって、いくら貧乏でもこれはウィスキーと一緒に食べたい‼と思い買いました。美味しかったぁ!てかすごい量ですよね。1ダース(12個)ですね。

ステージではバンドやバグパイプ、地元の子供の踊りなどもやっていましたが、ステージの前には自由に上がっていいようで、酔って気分の良くなった島民が音楽に身を任せ楽しく踊っていました。老夫婦のダンス微笑ましいですね。恥ずかしがり屋が多い日本ではなかなか見れない光景ですよね。フレンドリーな海外ならではですね。

こんなブルックラディフェスでした。ウィスキーの美味しさだけでなく、地元の食、そして島民の豊かさが生み出す最高の空気に酔いしれたすごく楽しいひと時でした。